こんにちは!私の名前は西野りこと申します。
どうぞ宜しくお願いいたします!
◎グルテンとは?
グルテンとは小麦や大麦などに含まれるたんぱく質です。グルテンの特徴は粘りがある事で、パンを膨らませたりうどんにこしをもたせてくれたりするのがグルテンなのです。
グルテンから精製してできる「グルテンペプチド」は、痛みを和らげる鎮痛効果や血圧を下げる効果などがあり、医療の現場でも使用されています。
しかし、グルテンに含まれる「グリアジン」は食欲を促進させる働きがあり、「アミロペクチン」は血糖値を急上昇させる働きがあります。上がった血糖値を下げようと体内ではインスリンが大量に発生して、脂肪をためこんでしまいます。グルテンは痩せすぎている人や血圧が高すぎる人にとっては薬ですが、健康な人にとってはダイエットを妨げてしまうものにもなります。
◎グルテンフリーとは
グルテンフリーとはグルテンを含む食品をとらない事をいい、もともとはセリアック病(腸で栄養を吸収できない病気)の治療に使われていた方法で、セリアック病患者は生涯グルテンフリー食を摂取する必要があるといわれています。セリアック病患者以外では麦アレルギーの人、グルテン過敏症の人がグルテンフリーの食生活に変えたところ体調が良くなったという報告があります。
世界的テニスプレーヤーのノバク・ジョコビッチ選手がグルテンフリー食に変えたところ、劇的に成績が上がり現在世界ランク1位を保持している事は有名な話で、ジョコビッチ選手はグルテンフリー食に変えてからというもの、それまでなかなか落ちなかった体重が5kgも減り体が軽く動きやすくなったそうです。
◎グルテンフリーダイエットとは
グルテンフリーダイエットはジョコビッチ選手の話題で火が付き、ジェシカ・アルバやミランダ・カーといった芸能人や海外セレブの間で流行したダイエット法です。セレブから一般の人に浸透して日本まで届きました。
小麦粉の代わりに米粉、とうもろこしを原料にしたコーンスターチを使用するなどグルテンを含む食品をとらないダイエット法のことをグルテンフリーダイエットといいます。
◎グルテンフリーダイエットのやり方
グルテンが含まれる食品といえばパンを思い浮かぶ方がほとんどでしょう。しかしパン以外にうどんやパスタ、ケーキ、市販のお惣菜までいろいろな食品にグルテンは使われています。セリアック病患者やグルテン過敏症でなく、ダイエットを目的としてグルテンフリー食を取り入れるなら、あまり神経質になりすぎずにパンをやめてご飯にする、うどんをやめてそばにするなど、まずは小麦粉を使った食品を他の食品に変える事から始めましょう。米粉やコーンスターチなどスーパーで手に入るので活用してみるのもいいですね。
◎グルテンフリーダイエットのメリット
グルテンフリーダイエットを行うと個人差はありますがだいたい2週間程で体に変化がでてきます。むくみがとれてお通じが良くなるので、体がスッキリとしているのを感じる事ができるでしょう。ダイエットだけでなく健康面でも悪影響を与える便秘など、腸内の働きを正常にしてくれるので自然と体重が落ちるというわけです。
●グルテンフリーダイエットのデメリット
実はグルテンフリー食がダイエットに効果があるという科学的根拠はまだありません。腸内環境が整うことによって体重が落ちる事からダイエットに効果があるといわれているようです。グルテンについてはまだまだ研究途中という事ですね。さらに外食などで小麦粉を一切使用していないメニューを探すのは困難で、グルテンを一切とらないというのは完全自炊でないと難しい状況です。
◎糖質オフダイエットとグルテンフリーダイエットの違い
糖質オフダイエットとグルテンフリーダイエット、ダイエットのための食事法として一般的になっていますが違いはなんでしょうか。
・糖質オフダイエット
糖質といえば炭水化物だと思っている方が多いと思いますが、炭水化物のなかで消化されやすいものが「糖質」、消化されずに残るのが「食物繊維」です。消化された糖質は血液に吸収されてインスリンによってエネルギーに変わりますが、糖質を多くとりすぎるとすべてをエネルギーに変える事ができません。余ってしまった糖質は脂肪として体内に蓄積され、糖質を多くとりすぎる事によって大量発生したインスリンは脂肪の分解を抑えてしまいます。そこで、糖質の量を抑えてインスリン・血糖値を正常化するための食事法が糖質オフダイエットです。
・グルテンフリーダイエット
グルテンフリーダイエットは積極的に体重を落とすというよりも、腸内の働きを正常にした結果として自然に痩せる事を目的としたダイエット法です。パンやパスタなどグルテンを多く含む食品は、体内で分解されにくく体を冷やす傾向にあります。体が冷えると代謝は落ち、免疫力も低くなります。なにより脂肪が燃焼しにくい体になってしまいます。グルテンが含まれる小麦粉をやめて体質を改善することを目的に行いましょう。
まとめ
糖質もグルテンもそれぞれの役割があります。糖質は五大栄養素のひとつです。全くとらない食生活を続けると便秘になりやすく、不眠などの悪影響がでる可能性があります。また、糖質さえとらなければいいという考えで肉ばかり食べていては大腸がんなどの病気になりやすくなります。
グルテンには鉄分や亜鉛などのミネラルやビタミンが含まれています。セリアック病やグルテン過敏症などのアレルギーをもたない普通の人が全くグルテンをとらないと、必要な栄養がとれなくなる可能性もあります。
なにごとも0か100かで考えずにとりすぎない事が大事なのです。私たちの体は千差万別で、ある人に効果のあったダイエット法があなたにも効果があるとは限りません。あなたの体と相談しながら(体調の変化・お通じなど)食生活を改善することが大切です。
ここまで読んでくださり、本当にありがとうございました。